あなたに包まれて～私を分かってくれる人～
萌香にはこれからいろいろと会社の事も含めて苦労を掛けるかもしれない。

でも…。

もう、萌香を手放す事なんて出来ない。

今日は久しぶりに萌香を抱けると思ったんだけどな…。

萌香の身体の事を考えて、しばらくご無沙汰だった。

さっき萌香に予定を聞いた段階で、萌香にも通じたと思っていたんだけどな。

俺はちょっと恨めし気に萌香を見た。

満足そうに眠っている萌香を見ていると、これで良いかと思えてくるから不思議だ。

いつの間に萌香を好きになってしまっていたんだろう。

自分の気持ちに気が付くまでに時間がかかってしまって、その辺が今考えても曖昧だ。

でも…、きっと萌香が入社してきたあの時に、俺は萌香にとらわれてしまっていたんだろう。

自分の本当の気持ちに気が付いていながら、目を背けていたのかもしれない。

それにしても…。

やっぱり萌香の大学時代のあいつらには、俺が知らない萌香との思い出がある。
< 395 / 400 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop