あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
「じゃあ、まだ萌香の頭がしっかりしているうちに言うぞ。いつか萌香を連れに来る。覚えておけよ。」

私はボーっとしながら、その言葉を聞いていた。

「俺の仕事が軌道に乗ったら、迎えに来る。」

どういう事だろう?

私の頭の中はクエッションマークでいっぱい。

でもこういう時に限って、いろいろと肝心な事を思い出す。

私は頭がふらふらしているのを感じながら、佐川さんに思わず聞いていた。

「佐川さんは今何か欲しいものが有りますか?みんなで記念品を…。」

社長と山崎さんとのやり取りをこんな所で思い出すなんて。

でも今聞かないと、言い忘れそうだったから。

「…ねぇ、それって今聞く事?しかも俺の話が途中なんだけど。」

明らかに佐川さんは不機嫌そう。

「でも会社の送別会までに用意しないといけないので…。」

私もつい言い返してしまった。

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