あなたに包まれて~私を分かってくれる人~
私がそう返事する。

「じゃあ、本当に相原さんに任せて良いんだね?」

山崎さんは念押しをする。

「もし佐川さんに欲しいものが聞けなかったら、相談に乗って下さい。」

私がそう言うと、山崎さんはうなずいた。

「おはようございます。」

そこへ小夜子さんが出勤してきた。

「あっ、小夜子さん、佐川の送別会が来週の金曜日になったんだけど、出席出来る?」

山崎さんは小夜子さんに聞いた。

「私はうちに帰っても一人だから、喜んで出席させてもらうわよ。」

そんな小夜子さんの答えに山崎さんはまたうなずいて、外出して行った。

「今回は山崎さんが幹事なのね。」

小夜子さんは私に言った。

「昨日、山崎さんが社長に工務課で仕切りたいって了解を取っていましたよ。」

私は昨日小夜子さんが帰った後の様子を説明した。
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