忘れもの。
……
………
あ、ここ。
良い感じ。
クラスの皆の声がほんのり聞こえるんだけど、何故か遠くに感じて。
近いはずなのに不思議。
自分だけは違う世界にいるみたい。
運動会の時に、怪我して入る保健室のようなこの感じ。
外は騒がしくて中は静かで。
そもそも今日は帰りたかったし。
今ももう帰りたいし…。
夏休み最終日に失恋とか
本当笑っちゃうよ!
ドサァッと私は地面に寝転がる。
すると真上には満天の星空が。
本当に沢山あって、キラキラしてて。
「うわっ、キレー…。」
「んっとにな。」
!?
満天の星空が見えてた視界が、急に遮られて。
そこには見覚えのある顔が、上からこちらも見ていて。