裏ギフト
☆☆☆

そして翌日。


あたしはあまり眠れなかった状態で朝を迎えていた。


日曜日にも早起きをしているせいで、目の下にはハッキリとクマができている。


洗面所で鏡を見て、自分の顔にため息を吐き出す。


これじゃファンデーションでも隠せないかもしれない。


心労が一気に顔に出てしまった感じで、いつもより老けた自分がそこに立っていた。


お母さんは早出だったらしく、すでに家にはいなかった。


あたしは朝ご飯に牛乳だけ飲んで、少しふらつきながら家を出た。


本当は休んでしまおうかと思ったのだけれど、結香が来ているかどうかの確認だけはしておきたかった。
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