裏ギフト
あたしは軽くため息を吐き出して立ち上がった。


「どこへ行くんだ?」


「朝ご飯を作るの。食べるでしょ?」


「あぁ。悪いな」


今度は本当に申し訳なさそうだ。


元々客じゃないって言っていたしね。


「その代わり、《裏ギフト》について調べるの付いて来てくれる?」


「あぁ。もちろん」


翔真はそう言い、また目を輝かせて猫の胴体へ視線を移したのだった。
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