裏ギフト
2人で部屋に入り、さっそくオムライスを口に運ぶ永遠。


あたしはその様子をドキドキしながら見守った。


「うん、うまい!!」


1口食べた永遠が声をあげてそう言う。


「本当? よかったぁ」


ホッとして笑顔になるあたし。


「侑理は料理も上手だし、部屋も綺麗だし。いい花嫁さんになりそうだな」


「え……」


永遠の言葉にあたしはドキッとする。


いい花嫁さんって、それって、永遠のってこと?


聞きたいけれど、聞く事はできない。


かわりに、あたしの視界には今朝の白い箱が入って来た。


「ねぇ永遠、永遠なら好きな子になにをプレゼントする?」


「は? なんだよ、いきなり」


「なんとなく、気になって」
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