冬の約束
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プルルルル...プルルルル...プルルルル...

「あぁ、眠っ....」

ピッ!!

「はい。もしもし。」

『あ、俺。爽。...っていうかお前少し不機嫌だけど、もしかして寝てた??』

「あー、爽ね。そんな奴いたな。寝てたよ。今ものすごく眠いけど、どうしたの??」

『その威圧感ハンパないんですけどーー!!』

「....眠い。もう切るよ。じゃあね。」

もう少し寝ようかと、俺はボタンに手をかける。

『おいおい、ちょっと待てよ。っていうか待ってください!!Stop!!Please stop!!』

俺は、小さく溜め息をつく。

「で、何の用なの。」

『実は、姫が高校に行くんだと。』

「姫って美彩のことだよね。高校に行くのは普通....ってまさか!?」

『そ、そのまさか。そっちに行くらしいから、よろしく~。』

そこで、爽は真剣な声に変わった気がした。

『幼稚園は一緒に守ったけど、小・中学校は俺だけで守ったんだ。次はおまえ。しっかり守れよ!!』

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