天敵なキミに恋をした
「音楽聞く価値ないって言った…」
するとりりちゃんはため息をついた。
「バカねぇ、好きな子を泣かせてどうすんの?」
「は⁉︎おまっ、何言って…⁉︎」
好きな子?相沢くん、好きな子いたんだ…
「相沢くん、好きな子は泣かせちゃだめだよ?」
私がそう言うと相沢くんは顔を赤らめて俯いた。
え、なにこの相沢くん。かわいい。
「ふふ、詩音が純粋かつ鈍感でよかったわねぇ。」
「……うるせーな。」
それをからかうりりちゃんと俯いている相沢くんの会話。
なんだかよくわからないけど、りりちゃんにあえて元気が出たのだった。