ホオズキ少女の嘘
プロローグ
ある日、先生が口にした言葉…

正直、私はその言葉を信じたくなかった。























「…貴女は、もうあまり長くはないでしょう。もって1ヶ月でしょうか…今のうちに親族の方に伝えてください。」

私に家族はいないし…。

…彼に伝える?そんなことできない。

彼には迷惑をかけたくない。

だから、今を大事に生きよう。

…後悔しない生き方を。

私はホオズキだ。

ホオズキの花言葉は、欺き、偽り。

偽りって言う字は、人の為って書くでしょ?

偽るのは人の為…


高校1年、蒼井夏来。今日から新しい私になります。
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