ミルト


危ない危ない。


優しくて可憐な美少女"姫喜ちゃん"が
崩壊するところだった。






「姫喜ちゃん?」



「ううん、なんでもない。
行こっ!」







キラッキラの笑顔をふりまく。

教室の方からため息が聞こえるが
あれは無視だ。





「そーいえば姫喜ちゃんも今日は違うね」




と頭を指差した。

私は茶髪ともいえる髪を
いじった。





「うん、今日は下ろしとこうかなって。
もしかして、似合ってない?」






と上目遣いで聞く。

周りの男子が鼻血を噴いて倒れていく。

目の前のレイちゃんさえ倒れかけている。






「…バカ、こっちこい」






1人だけ倒れていない奴が
私を連れ去る。


おい、
離せよ。


と思うが
言わないし暴れない。






だって
そんなことしたら私、危ないし…

てか
死ぬ。






私はまるで
出荷前のアルパカのようにして運ばれる。


はっ?
どんな運ばれ方だって?


そんなこと、
私が知るわけないだろ(ヾノ・∀・`)






「…ここに座れ。

どうせ髪もとかず
頭振っただけだろ。」






人気の少ない階段。

私は3段目、奴は4段目に
座る。





どこから出したのか、
櫛を手にした奴は私の髪をとかしていく。









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