陥落寸前!?俺様部長に愛されすぎています。



相変わらず仕事は忙しくてバタバタしていた。


「山岡先輩、これお願いします!」


隣から聞こえたのは幸太の声で、いつもなら私に頼む仕事を今日は山岡先輩に頼んでいた。


山岡先輩が一瞬、私の顔を見たのに気づいたが、私は隣を振り向く事はせずにパソコンの画面を見ながら入力の作業を続けた。


幸太が自分の席に戻ったのを山岡先輩が確認すると私に話しかけてきた。


「翼ちゃん、幸太くんと喧嘩でもしたの?
珍しく私に仕事を頼んできたけど。」


「喧嘩はしてないですよ?幸太もいつも私に頼んでますが、堀野主任が最近は私に仕事を頼むようになって、堀野主任は注文書がかなり多いのでそれを言ったから気を使ったんじゃないですかね?」


「確かに堀野主任は多いもんね。
喧嘩じゃないなら安心したよ!
じゃあ私が入力しとくね。」


「お願いします!」


私は山岡先輩に嘘をついたが喧嘩はしてないのは本当だ。


私は気持ちを切替えて仕事に集中した。


時間は過ぎて終業時間が近づいた時に会社の電話が鳴った。


見ると部長からで、周りは皆、電話対応中だったから私が受話器を取った。


「お疲れ様です紺野です!」


(お疲れ様です一ノ瀬だけど、堀野主任は社内に居る?)


「居ますが今は電話中です。」


(じゃあ電話が終わったら俺に電話するように伝えて!)


「分かりました、お疲れ様です!」


(お疲れ様)


そう言って電話を切った。


部長が好きだって気づいたら受話器越しの部長の声を聞いただけでドキドキしちゃうなんてどれだけ好きなんだろ私…。


私は堀野主任が電話が終わるのを確認すると部長が電話を掛けて欲しいと言う事を伝えた。


すると堀野主任に「何か顔が赤いけど大丈夫?」なんて言われて「部屋が暖房で温いからじゃないですかね?」と誤魔化した。


顔にまで出てるなんて本当に重症だ。




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