まだ本当の恋を知らない
ホント…

がっつきすぎ…

痛い女だよと、反省してしまう。

やっぱり、素の自分を出さなければ良かったと後悔しまくる……

「落ち込んでるだろ?
引かれたかもって。

俺もおんなじ、高田が言うように本気の恋愛なんてたぶんしたことねーと思うよ。

本気で誰かを守りたいとか、束縛したいとか考えるほどの女に出会ったことがなかったからな。

でも、今、お前が気になって仕方ねーよ。

おまえが、他の誰かをドキドキするほど好きになるって考えたら、無性にイライラする…

惚れたんだろうな…痛い女に。」

突然の告白に動揺しビールを飲もうとする手が震える。

「なに、動揺してんの、俺もお前の気持ちに答えただけなんですけど。」

って、ニヤリとやっぱり意地悪スマイルで私を見つめた。


< 37 / 40 >

この作品をシェア

pagetop