冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!


ピンポーン!


ドアフォンが鳴った瞬間、心臓が飛び出るほど驚いた。
私も亮介も一瞬動きが止まった。
けれど、何もなかったかのように続きを始める。


ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!


今度は連打。
誰がドアフォンを鳴らしているか想像はついているのだろう。
聞こえていないかのように亮介は行為を続けている。


「亮介…」

亮介はやめるつもりはないようだけど、私はもうドアの前にいるであろう人物がいつ侵入して来るか気が気で無い。


「無理!」

まだ続けようとする亮介よりもドアの向こう側の人物の方が上手(うわて)。



ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!



「はぁ…しつこい…」


この連打にはさすがの亮介も観念したらしい。
私の胸に顔を埋めたまま、動かなくなった。
また連打されては適わないと思ったのか、5秒ほどして亮介はバサっと起き上がり、ドアの方へとドタドタと歩き出した。


< 142 / 145 >

この作品をシェア

pagetop