冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
ドアを開けた途端、バタバタと音を立て侵入して来たのは予想通り桃子さん。
「亮ちゃん、将司くんがね、さっきのお詫びに夕食をごちそうしてくれるって」
上機嫌な桃子さんは満面の笑み。可愛さも倍増している。
その満面の笑みが見る見るうちに真っ赤になった。
「あっ…」
不機嫌な亮介が上半身裸だったとやっと気が付いたようだ。
「やだ!亮ちゃん、裸。あっ…」
慌てて身なりを整えた私にも桃子さんの視線が移って来た。
整えたと言っても鏡なんて見ていない。
だから自分がどんな姿で桃子さんの前にいるのかと思うと恥ずかしい。
何をしていたかなんて容易に想像できただろう。
それが顔に出てしまっていないかと思うと、早くこの場を乗り切りたい。
妙な空気が流れていると、もう一人、大きな陰が見えて来た。
「クックックッ」
遠藤さんが肩を揺らして笑っている。