冴えない彼はメガネを外すとキス魔になります!
「先輩、しっかり躾けておいてくださいよ。ったく!」
亮介は桃子さんとの会話は諦めて遠藤さんに忠告した。
「はい、はい。桃子、だから言っただろ。新婚なんだからむやみに部屋に行くなって」
「もう、やだ!」
顔が真っ赤なままの桃子さんはクルっと回れ右をして遠藤さんの後ろに隠れた。
ヤダと言いたいのはこっちのほうだ。と言う私の心の声は作り笑いでごまかした。
「ま、そういうことで、二人の結婚のお祝いも兼ねて食事に招待されてくれ」
遠藤さんも桃子さんもどこまでもマイペースだ。
けれど二人の幸せも見届けてみたいと思う、どこか憎めない二人の誘いをありがたく応じることにした。
その夜、亮介はフラフラになるまで呑まされ、結局、甘い続きはなく爆睡。
しかし翌日はパッタリと姿を現さなかった桃子さんと遠藤さん。
誰にも邪魔されず、私達は甘い甘い時間を過ごしたのでありました。
プチハネムーン最終日。
新幹線のホームまで見送りに来てくれた桃子さんと遠藤さんに再会を約束して、私達の旅行は無事(?)に終了しました。
ハプニングだらけのあまあま新婚旅行。
1年後に桃子さんと遠藤さんと再会した時、私達は三人家族になっていたことは少し後のお話。
そんなこととは知らずに新幹線では爆睡して帰路に就いたのでありました。手を繋いだまま…
【完】