涙の跡には【完】
その瞬間に、私は
思いっきりひどくなった顔を上げた

「ほんとに?!
誓優を信じてもいい?てか、信じたい…!」

「嗚呼、良いぞ。優綺、族は嫌いか?」

何で、そんなことを聞かれたか、
私は意味がわからなかった

「別に、信じてくれない族は嫌い……
でも、誓優がもし信じてくれる族だったら、その族も誓優も好きだよ」

「なら、大丈夫かな
単刀直入に言うぞ。――――――……」

風の音のせいで上手く聞こえなかった

「なに?もう一回言って」


「樹鳥だ。その、仲間になれ」
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