モンスターガール~彼女はいつもカメレオン~
「あったー!!!」
私は急いでキティちゃんの携帯ストラップを袋から取り出し、携帯につける。
やっぱり有り得ない……。
気持ち悪いけど今日一日の我慢ね。
私は髪の毛はいじらないし、化粧なんてしないし、男っぽいけど……。
占いだけは昔から信じるんだ。
絶対に絶対に。
誰にも言わないけどね。
お願いキティちゃん。
変な人が寄ってきたら追い払ってね。
「司ー、早く食べなさーい」
「今行くー」
私は食卓に戻りご飯を食べて歯磨きをすると家を出る。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
家を出て駅迄歩き、電車に乗る。
同じ制服を着た女子の姿を何人か見掛けた。
一年生かな?
あっ、あの人たちは多分先輩ね。
初々しさがないから。
そして視線を戻そうとしたとき、ひとりの女子が目の中に飛び込んできた。
スッゴい可愛い……。
目は大きいし、黒髪のパッつん前髪が似合う子なんて、なかなかいない。
背は小さいのかなぁ?