モンスターガール~彼女はいつもカメレオン~
足も細いし、なんかよく分かんないけど、ネコみたい……。
もし生まれ変わって又女子だったら、あんな風に生まれたい。
そう思ったとき目が合って、私は慌てて視線を反らした。
そして又ネコみたいな子をチラッと見ると、イケメンが声を掛けていた。
あれってナンパ……?
すごい。
私なんて一回も……ない。
そして少しすると、携帯を出し合って楽しそうに話していて、イケメンは次の駅で降りていった。
又ネコと目が合う。
私が慌てて視線を反らそうとすると、ネコはニッコリ笑いかけてきた。
ヤバイ。
可愛い。
私は軽く頭を下げ、視線を下に落とす。
女子である私でさえ、ヤバイって思うんだから、男子から見ると相当ヤバイに決まってる。
そして電車を降りて学校に向かう頃には、ネコの姿は見えなくなっていた。
それにしても、学校に近づけば近づくほど、女子が増えていく。
女子高なんだから当たり前だけど。
校門の中に入ってすぐのところに沢山人が集まっていて、クラス分けの表が貼ってあることに気づいた。
何組なんだろう?
大友司……大友司……。
あった!
三組だ。
「三組に男がいる……。女子高なのに」