守られお姫様
何度も口を開けようと試みるけど男の力には負けてしまって声が出せない。




ここがチャンスとばかりに首筋に唇を当てていた。




お願い!誰か助けて!




心の底から本気で願った。




声は出せないから祈るだけだった。




ガラッ




そんな時少し暗かった資料室に光りが射した。




少し目が眩んだけど恐る恐るドアの方を見ると顔は見えなかったけど5人の人影があった。




それは、皆の影に似ていて、ゆっくりとこっちに近づいてくる。




私は安心して力を抜いた。




それと反対に私のことを襲おうとしていた人は体が強ばっていた。




その影はゆっくりと近づいてくる。




そして、姿が見えた。



< 36 / 234 >

この作品をシェア

pagetop