Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「そうやって、自分だけが特別だと思うの?
おめでたいわね。
私が蚊帳の外だって言うなら、
あなたもじゃないの?」
「話し合う余地はないわ。もう帰って」
私は、もうくたくただった。
言い争いなんて勘弁して欲しかった。
だけど、彩夏は大人しく引き下がってはくれなかった。
「ねえ、いいこと教えてあげる。
直哉、堀田朱音と付き合ってるわよ。
おば様も喜んでたわ…」
「そう」
うんざりしながら答える。
「堀田さんのマンションに、
二人で入っていくの、管理人に
何度も目撃されてるのよ。ご存知?
あんただって、避けられてるんじゃないの。
ナオが良く使う手段よね。
別れたい女が出来たら、その女を遠ざけるの。
そういう時、
よく実家に帰ってたってお母様から聞いたわ。
直哉、朱音と付き合い出したんだわ。
あんなにきれいな人と二人きりでいたら、
直哉だって男だもの…」
「もう、わかったから、止めて。」
「あら、図太い神経してるのね。
気にならないのかしら?
あなたと直哉が付き合うのは、我慢ならないけど、
堀田朱音は悔しいけど、直哉と似合ってるわ。
だから、あなたも、いずれ直哉に振られるのよ。
かわいそうに」
「言いたいことは、それだけ?」
彩夏は、まだ食い下がってきた。
私にダメージを与えたい一心で。