レンズ越しの彼
真由に抱きしめられたまま
会話を続けてると、
ぐいっと嵐に引っぱられる。



「わっ」


嵐は驚いてる私そっちのけで、
「姉貴、なんか鍋
吹きこぼれてるけど」と、
顎でキッチンをさす。



「あー!やだっ、
もっと早く言ってよ」



真由は嵐に文句を
言いながら、
あわてて火をとめにいった。



「あの、嵐?」



「ん、どうしたの?」



「いや、どうしたのじゃなくて」
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