愛されている実感がありますか?
『アア…カノウダ…オマエガコウカイシナイノナラバナ』
女は懇願の意を込めて頷く
ーニンゲントハヨクブカク、アワレナイキモノダナー
ケモノは静かに息を吸い
『…ワカッタ……デハ…メヲツブレ……』
女が目を瞑るとケモノは自信の黒さで女を覆った
『メヲアケロ』
その言葉で女が目を開けると
女にとっては見慣れた光景が広がっていた
それは紛れもなく女の恋人の部屋だった