ねこ
「そういうお前は、なんでどうせ下りるのに登ってるわけ?」

「うーん、分からないです。でも、 登山って人生と似てますよね。このこと考えてると、どうせ死ぬのになんで生きるんだろうっていう疑問に行き着く」

「よく分かんないけど、理由とかいるのか?まぁ、こうしてお前と話してるのも、山に登るのも、死ぬまでの暇つぶしなんじゃない?」

「暇つぶしかぁ…」

イマイチ納得していない様子だった。

視線を落とし、両足をぶらぶらと遊ばせている彼女の姿を横目に、俺は新聞を畳んだ。
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