ねこ
この時間に彼女が部室にやってくるのも当たり前になっていた。

自分の背丈よりも大きなリュックを重たそうにソファの上におろし、額の汗を片手で拭った。

彼女の小麦色の肌は、先週よりも更にやけたように見えた。

彼女のことだから、夏冬構わず重い荷物を背負って外を歩き回っているのだろう。

いつもなら、「お前またサボりかよ」とか、「何をそんなに持ち歩いてるんだよ 」とか、何かしらからかい始めるのだが、今日はいつもとは違った。
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