ねこ
俺は、「…おう」と言ったきり、机に置いてあった新聞を手に取り、顔を埋めた。

すると彼女は俺の後ろに回り込み、「何その態度?」と、俺の顔を覗き込んだ。

そして、「先週―――」彼女がそのワードを口にした時、俺の肩はびくんと跳ねた。

「あぁやっぱり…」

そう言って、彼女は腕を組み、ニヤつき、挑戦的な目つきで俺を見た。
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