エンディングは”そこ”じゃない……
私を介抱いてくれた親切な男性は故人と親しかったのか?
そう聞いてきただけなのに……
ペラペラと自分の話をしてしまった事に今更ながらに気が付く。
「ごめんなさい……こんな話聞かされても困りますよね?」
「いいえ……そんな事はありません。
あなたの時間が許すなら続きを聞かせてください」
男性の表情を窺い見るも嫌々聞いているようにも見えなくて、
「それなら、もう少しだけ……」
『退屈そうな素振りが見えたら直ぐに話しを終わらせよう』
そう思いながら続きを話す事にした。