あなたと過ごした3年間
「陸翔ね、もう、長くないの……。」

「えっ!?そ、それって…………」

「この前にお医者さんから、余命………
3ヵ月って、言われたの。」

「よ、余命……3ヵ……月?」

「うん。」

「3ヵ月ってことは、7月?」

百合の言葉に頷く私。











「え?7月って……
夏美と桑原のお泊まり会の月?」


やっぱり、百合には、かなわない。








「うん。だから、最後の最後まで、陸翔といたいから、昨日………
親に相談した。」

「え?なんで、親?」
 
そっか………
百合も、知らないのか………

「私の両親って、医者なの。」


「え?そうなの?初耳!」


百合は、私に、「それで、それで?」と
私に聞いてきた。

「………お父さんは、OKしてくれたの。
……でも、お母さんは、ダメって……。
お母さんは、陸翔が髪を染めていたことや、夜中ぶらぶら歩いているのを知っているから……ダメって……。」

「そっか………。」

「でも、絶対にお母さんを説得してみせる!」

「……夏美、そのいきだよ!
頑張って!私も、応援する!」





















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