あなたと過ごした3年間
入って来たのは、七実さんだった。



「な、七実さん……。」

「あたしは、七実さんじゃない。
七実よ。」

「な、七実………。」
 
「あんたは、かっこ悪くない。
あんたは、今、悲しいから、涙がでたんでしょ?
なら、かっこ悪くない。
むしろ、かっこいいと思うよ?」

かっこ悪くない………?

むしろ、かっこいい………?

七実さんは、変な人だなぁ。




「ねぇ、翔。
あんたさ、菜央ちゃんフル時さ、泣いて決めなかった?
あたしと付き合うのか、
菜央ちゃんと付き合うのか、泣いて決めなかった?」

っっ!!



七実さんは、僕の心読めるのか?







「………陸翔さんからの手紙は、最後だけど、翔の心には、しっかりと、陸翔さんの存在がいるでしょ?
陸翔さんは、ずっと、翔の心の中で生き続ける。」


僕の心の中で………???


ずっと……???
 



















< 377 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop