極道に愛されて。
「帰って、来るわよね…?」
とても不安気な視線を私に向けてくる
でも、ゴメンね…
「帰ってくるよ。いつか…。」
ここでも私は嘘を重ねる
この家では、いつも本心だけを話してきた
だけど、今日だけは許して…
今日で、最後だから…
「じゃあね。」
「捺希…。」
そう小さな呟きが聞こえたが、そのまま私は部屋から出た
「ごめんなさい…。」
誰にも聞こえていないだろう呟きは、静かな廊下に消えていった
それから私は、珀さんや親しかった組員の人達に挨拶をした
気がつけばすでに21時を回っていた
あと、3時間か…