ずっと、そばにいたい
 
なんて物思いに耽ってたら、先生が心配そうに私の顔を覗き込んでいた。

「…やっぱりまだ体調が悪そうだ。午後はこのまま休むか、帰った方がいい」

「あ、それなら鞄取りいこーか?リン」

「…うん。お願い」


出た声が思った以上に弱々しくて、自分でもビックリした。

どうやら、自分で思ってた以上に今の私は弱ってるらしい。

ちょっと情けないかも…。


見ると、真昼も驚いた顔をしていた。

「うわ、これはヤバいねぇ~流石に」

「…あの、先生。今日はもう、早退します…」

チラッと先生の方を見た。

「うん、そのほうがいい。しっかり休んできなさい」

って笑顔で言ってくれた。


…優しいな、あのレンって人見たあとだと余計に。


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