クローバー♧ハート - 愛する者のために -

私が食べていれば「太るよ」なんて悪態をつきつつも、口に放り込めば食べてくれる。

それに実は甘いものが好きってこと、知ってるんだから。

今どきのスイーツ男子ってやつ?

甘いのが嫌いって言われるより、一緒に食べてくれるのって案外嬉しい。


悠にも、いつか大切な人が出来たら同じものを食べて美味しいね、なんて言える関係であって欲しいな。

そんな未来予想図を頭の中に浮かべながら、悠との楽しい買い物はあっという間に過ぎていった。


家に帰ると、さっそく調理開始。

悠と並んで立つキッチン。

そんなに広くないから、二人立つと狭いくらいだ。

だから、悠には流し台で人参の皮をピーラーで剥いてもらい

私はコンロの前で、みじん切りにした玉ねぎとミンチ肉を炒めていく。

主役のじゃがいもは、皮ごとレンジへ入れてホクホクになるまで火を通す。



「ハル、人参の皮剥けたよ」

「はーい。じゃ、みじん切りにして。手を切らないようにね」

「ハルじゃあるまいし、そんなドジしない」


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