思い出してはいけないこと(仮)加筆修正進行中
4人が水着を買い終えると、いよいよ次は私の番となってしまった。
女性用水着コーナーに男の子4人を引き連れて行くのは正直なところ恥ずかしい。
「ここで待ってて。買ってくるから」
「えーやだよ、僕達も行くよ。だって優那ちゃん、絶対買わないつもりでしょ?だから、僕達が選んであげるよ。ちゃーんと、可愛いの着てもらうんだからね?」
その通り。
1人で行って、水着を買わずに時間を潰すつもりだったのに。
「ぅ……」
「ってことで、皆でレッツゴー!」
結局、皆で来たわけなんだけど…………
当然ながら他のお客さんも居るわけで、こんな状態だと、異様な視線を浴びる。
分かってはいたけど。
この人たち、目立つ。
「意外と可愛いの沢山あるんだな」
「……」
不思議そうに水着を見渡す真や蒼空。
「女性用の水着見てるって、少し恥ずかしいね」
照れくさそうに佇む透。
「優那ちゃん、これなんてどう!?」
躊躇なく次々に水着を持ってくる夕。
「派手すぎない?」
「じゃあ、これは?」
ビキニを持ってくる夕。
だけど、そんなお腹を出すもの何て恥ずかしい。
だから私は______
「これじゃあ、ダメなの?」
お腹の隠れたワンピースの形をした水着を手にした。
「優那ちゃん正気?それ、超子供っぽい!」
しかし、あえなく夕に却下されてしまった。
「夕、厳しいな。どんだけあいつの水着にに力入れてるんだよ」
「見たくないの!?優那ちゃんの可愛い水着姿を!!」
「……………見たい、な」
その間は何だ。
想像されたかと思うと、燻さか恥ずかしい。
「見たい」
蒼空まで……。
「でしょう!?」
夕は、いつも以上に燃えている。
「はあ……」
水着なんて、海に行けばいくらでも見れるのに。
水着が見たいなら、別に私じゃなくたっていいじゃない。