思い出してはいけないこと(仮)加筆修正進行中
「良かったね、飼い主さん見つかって。しかも、隣の家の人だったとは……」
「あっさりと見つかりすぎてつまんない気もしなくもないけどねー」
結局、隣の家のインコで、すんなりことは済んだ。
「そんなことより、早く海行こうぜ」
「真は良く飽きないよね。僕も、飽きたわけじゃないけどさ……」
「今日は姫路城を作ってみようと思うんだけど、優那もどう?」
ひ、姫路城……確か、昨日は大阪城作ってなかった………?
それに、実はそういう物を創っていたのは蒼空だけではなく、他にも数名いたのだ。
それも、ベテランの。
中には、身長をはるかに超える大きさのものを作っていた人もいた。
「私は………見てようかな」
海に入るよりも、寝るよりも、砂で城を作る方に精神つぎ込むくらい夢中になっているらしい。
それを、つまづいたりして台無しにしては可哀想だもの。
そっと見守ろう。
「ん、そばにいて」
またそんなこと言う。
「おい、早く行こうぜ」
それまでは大人しかったくせに、いざ海に行くとなるとこのテンションの上がりよう。
いつもとは違った、子供みたいにキラキラする真が見れて、これはこれで新鮮だ。
なんたって、シュノーケルをつけるくらいだもの。
素潜りする気か。