Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜

三月十五日午後七時半
私はリンゼ君と二人で話すことにした。リンゼ君にも分かって欲しいの。レンは本当にいい人だし、私をすごく大切にしてくれる。何より、今を大切にしたいと言ってくれた。
・・・多分、私は逃げていたのかな?
レンを守りたいなんて言いながら自分は危険にあいたくないからってリンゼ君の脅しを盾に逃げていたのかな・・・?
・・・きっとそう思っていた自分もどこかにいたんだと思う。でも今は違う。その気持ちをリンゼ君にもわかってほしいんだ・・・。
「やっぱりオレも行くよ。何かアイツ危ないし・・・。」
レンは心配そうに私の手を握った。
確かに、危なかったかも・・・。
「大丈夫、何もないから。・・・私を信じて?」
そう言い、つないでいた手を解くとリンゼ君のいるところへ向かった。
「遅かったね。」
私を見つけるなり嬉しそうに笑うリンゼ君。
「ずっと会いたかったのに全然ブレブリーの花畑に来てくれないんだもん。ま!でも来てくれたんだし?返事は決まってるんだよね。」
「・・・・・。」
言わなきゃ・・・・。
私は破裂しそうなくらい高鳴っている心臓を押さえていつもよりたくさん息を吸った。
「ごめんなさい。やっぱり私はレンのそばに居たい・・・。」

言えた・・・・
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