Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
「それは貴方も同じことでしょ?」
リンゼ君は眉を寄せ、真っ直ぐ私を見た。
「もしも、なんらかの事情でリンゼ君と一緒になったとしても“死”の危険がないとは限らないでしょ?私もレンもそれを覚悟した上で一緒になったの。」
今の私達はお互いのためなら死ぬことなんて恐れていない・・・。
少しでも長く、一緒に居られる・・・・。
それだけで幸せに思えるから・・・・。
「リンゼ君は、私と「生きる」か「死ぬ」かの道を一緒に抱えて生きていく覚悟がある・・・?」
「・・・・・。」
何でだか分からない・・・。
たったの数日間でどうしてこんなにもレンに強く惹かれたのかが・・・。

でもー・・・・

「私達を見逃して・・・とまでは言わない。けど、どうか私の想いだけは分かって欲しいの、・・・お願い。」

レンのおかげで私は強くなれたー・・・・

*・.*.・*・.*.・*・.*.・*・.*.・*・.*.・*・.*.・*・.*.・ ( リンゼ )

こんなに・・・・
こんなにも鋭くまっすぐに僕の心を見抜くような瞳をしている少女は、本当にアカなのか・・・?
僕は頭を下げる彼女を見下ろした。
兄貴の為なら頭を下げてもいいと言うのか・・・?
兄貴は、・・・アカをこんな表情にも出来るのか?
「・・・んで、兄貴なんだよ・・・・っ!」
僕には無理だ。
こんくらいで泣けてくるなんて、僕もまだ餓鬼だ。
「・・・クソッ!」
僕は流れる涙を隠すようにその場でしゃがみ込んだ。
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