恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~

藍色

帰り道、いっくんとたくさん話して
家へと到着した。


「聖、じゃあまた後でな」


「うん」



     家の中(リビング)へ



「ただいま」


「ヒーくん、お帰り」



この人は、御木 要(ミキ カナメ) 27歳

僕の兄。

 家では、家事全般をこなしている。

父の御木ギャラリーの手伝いをしていて、
当の本人も画商をしている。



「何処か、いくの?」


「ちょっと、父さんのところまで届け物」


「僕が行こうか」


「ヒーくんは、優しいな。
けど、リハビリついでに届けにいくだけ
だからさ」


カナ兄は、事故で左足の膝上ない。

そのため、今は、義足をつけている。

また、最近、新調したばかりで、
大変そうだった。


「じゃあ、いってくるなぁ」


僕の頭を撫でて行ってしまった。


僕は、一人になったから、
服を着替えて、アトリエにいった。



「よし、やろう」



絵を描き始めると、時間を忘れられる。


僕にとって絵を描くことは、生きていると実感できることであり、
辛いことを思い出す行為でもある。


絵を描くことにしか頭がない。

無能な人間。


けど、絵を描くことによって
喜んでくれる人がいるから、描き続けたい

僕は、絵を描くこと集中した。





此処は、もっと色をいれるべきなのかな。


「…クン、ヒー…」


でも、一旦、乾かしてからの方が……


「聖!!」


「あっ、カナ兄」


「俺がいった後からずっと描いていたのか?」


「そうだけど、どうしたの?」


「今何時間たったか、分かってるか」



時間、えっと、五時に帰ってきて、
今は、七時だから、二時間だ。



「もう、二時間もたってたんだ」


「ヒーくん、今日の予定は」


「予定?……あっ、食事会」


「描くのにのめり込むのはいいけど、
約束の時間は守らないとな」



完全に忘れてた、時間遅れるといっくん
怒るんだよなぁ。



「ヒーくん、早く着替えて行こう」


「父さんたちは?」


「会場で合流、ほら行くぞ」


「ちょっと、待って」


それから、ちゃんとした洋服に着替えて
家を出た。

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