恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
そのあと、注文をしてケーキや紅茶などの
セットを頼んだ。


「この、ショートケーキ美味しい」


いっくんが、ひき気味に、


「聖見てたら、何でも吸い込む腹の中が
宇宙のピンクいキャラクターが思い浮かん
だんだけど。

本当にそれがどこにいくんだ。
結構、細いくせに」


「それ気になる。
あんなに食べたら普通太ちゃいますよね」


自分でも、結構不思議何だよね。


「甘いものは別腹って、言うよね」


「別腹以前の問題だと思うんだが……。
聖見てるだけで、甘いものはいいと
思ってくる」


シーちゃんは何か思い付いた顔をして、
ケーキをホークで切り分けると、


「郁磨さん、あーん、こうしたら、
食べれますよね」


「雫、反則だ」


いっくんは、シーちゃんに食べさせて
もらった。


「美味しいですよね!」


「うん、美味しい」


あぁ、二人の世界だぁ。


「仲良しだね」


そう言う、幸来ちゃんの口元にクリームが
ついていた。


「幸来ちゃん、クリームついてる」


キスをするように口元のクリームを
取ってあげた。


「うん、甘い」


幸来ちゃんは、ゆでダコ見たいに真っ赤か
だった。


「幸来ちゃん、どうしたの?」


「今……、えっと、あの」


何か、慌ててるのかな?


「天然たらし」


「えっ、いっくん、何の事?」


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