阿漕荘の2人
練無side

迎賓館の二階に上がり、その中の奥から2番目の部屋に入る

そこでは3人の白のワンピース姿の少女たちがいた

「みなさま、彼女たちは
私を含む執行部のメンバーです」

その中のショートカットの女の子が近づ
いてきた

「こんにちは、黒バラ姫のお友達」


ショートカットの女性がスカートの裾を持って一礼をした

清見が彼女の肩に手を添える

「この子は二階堂 りん
執行部の副部長で私、清見の片腕

そして現白バラ姫」

「えっ!貴女が白バラ姫なの!」

「…………そう、どうして?」

「どうしてって?」

「アナタ……ここにいちゃいけないよ」

「二階堂!やめないか!!」

二階堂 りんが練無の顎を持ち上げる

二階堂は練無より小さいため

練無は彼女を見下ろすことになる

「アナタ…………呼ばれてない……」


「………誰に?」

「………………黒バラ様に」

「……………どうして分かるの?」

「どうしてって……………

此処は秘密の花園…………

アナタは…………花に隠れてる」

「二階堂!!
君はなんて失礼なんだ!!

黒バラ様の学友だぞ!!」


清見が二階堂 りんを練無から引き離す



「小鳥遊様、この者の無礼をどうか
お許し下さい」

「いや、いいよ、別に………」

「そろそろ、ランチタイムです

こちらはみなさまの控え室になっておりますので

ごくつろぎ下さい

お食事を運びます」



執行部の計4人が部屋をでた


部屋にはトイレやシャワールーム、キッチンまで付いていて

4LDKのマンションの一室のようだ


「ねぇ、桜花さん……僕が
男だって気付かれたのかな……」


「白バラ様………なんか怪しいわね
でも、どうして気づいたのかな………」


「しこさん……大丈夫かな………」

その時だった

時刻は12時半


お昼のチャイムが何処からともなく

鳴り響く
< 41 / 91 >

この作品をシェア

pagetop