阿漕荘の2人

聖カトレシア学園 6

練無side

「うわーこのソーセージ、
上等だね!」
「この貝…どうやって食べるのかしらね」
「カタツムリ?」
「エスカルゴ!」

「カタツムリってさなめくじの進化形だよね」

「そうね」

「進化して殻ができるなんて不思議だよね」

「……」

「だってさぁ、
鳥類が進化して魚類になるのと
同じだもん」

「なにがおっしゃいたいの?」

「でもさぁ、
カタツムリってさ殻の中に寄生虫沢山いるんだよ

なんてったかな…そう、ロイコクロリデ

ィウム、最終的にはカタツムリの脳内

まで乗っ取るんだよ、洗脳どころじゃな

いよね」


「……」

「ところでさぁ

エスカルゴってカタツムリと同じだよね

桜花さん、今、エスカルゴ食べてるよね」


桜花 櫻子はエスカルゴをからフォークとナイフを置いた


「あれ、食べないの」

「しこって、いつも

貴方に虐められてるのかしらね

大変だわ、可哀想」

「カワウソ?」


「二階堂さん…何者かしらね」


「なんで、僕が、男だって気付かれたんだろう
今まで、僕の女装が気付かれること
なんてないのに」


「何処かで会ったこと


あるんじゃないの?」


「うーん、わかんないなぁ」



「しこは多分、大丈夫よ」


「なんで?」


「この学園にいる限りはね

だってこの学園では

黒バラ姫なんだもの、危険に遭うワケが

ないわ」

「黒バラとか白バラとかさぁ


毎年、いるんでしょ?

みんな、なったらそう呼ばれるの?」


「……いいえ、いないわ

白バラ姫様や黒バラ姫様は毎年、引き継

がれるんだもの


1人ずつしかいないわ」

「えっ!そしたら

今の白バラ姫様が二階堂さんなんだよね


黒バラ姫様は誰なの?」


「そんなこと、貴方は充分に

知ってるじゃないの……」



「えっ」


「しこよ」


「んー?なんで?

しこさん、とっくに卒業してるじゃん


なんで、しこさんがまだ


黒バラ姫様なの?」


「卒業したかどうかなんて

関係ないわ


だってね、黒バラ姫様はもうー」

「そこまでです!!」



突如、2人の後ろから声が上がった


練無と櫻子は後ろを振り返る


「清見さん………どうなさったの?」


「お食事中に申し訳ありません

小鳥遊様に御用件がありますので


申し訳ごさいませんが

こちらにいらしていただきたいのです」



「僕?」


「はい、二階堂が小鳥遊様に話したいことがあると」


僕は桜花さんをみた

「いってらっしゃい、小鳥遊さん」


「うん」


僕と清見さんは待ち合い室を後にした
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