【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
ーーガチャッ、
「ただいま…」
リビングのドアが開くと同時に現れる茶髪の男の子。
すらっと背が高く、整った綺麗な顔、人目を惹きつけるオーラ。
ラフな服装だったけれど、それは確かにうちの学年の王子様、宮川琉衣くんだった。
わぁ…ほんとに琉衣くんだ。
やっぱりかっこいい…。
「おぉやっと来たな、琉衣も座りなさい。
亜里沙ちゃんが来てくれてるよ」
「そうそう、ちゃんと挨拶しなきゃダメよ?
琉衣もなんか飲む?」
だけど、おじさんたちの声をよそに、琉衣くんは私を見るなりこんなことを口にした。
「…は?だれコイツ…」
……えっ!
思いきり迷惑そうな顔、そして冷ややかな視線に、思わずたじろいでしまった。
「誰って、西村亜里沙ちゃんだよ。
今日から2ヶ月間うちで預かることになってる。
お前にも話しただろう?
同じ高校の同級生らしいじゃないか。仲良くしなさい」
「はぁっ?同じ高校!?」
…ドキッ。
「あ、どうもこんにちは!
私2組の西村です!あのっ…」
「知らねぇしこんな奴。
っつーかなんだよ2ヶ月間って!そんな長いなんて俺聞いてねぇぞ!
しかもタメとか初耳だし!
ふざけんな!俺は認めない!!」