【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

ーーガチャッ、



「ただいま…」



リビングのドアが開くと同時に現れる茶髪の男の子。


すらっと背が高く、整った綺麗な顔、人目を惹きつけるオーラ。


ラフな服装だったけれど、それは確かにうちの学年の王子様、宮川琉衣くんだった。



わぁ…ほんとに琉衣くんだ。


やっぱりかっこいい…。



「おぉやっと来たな、琉衣も座りなさい。

亜里沙ちゃんが来てくれてるよ」


「そうそう、ちゃんと挨拶しなきゃダメよ?

琉衣もなんか飲む?」



だけど、おじさんたちの声をよそに、琉衣くんは私を見るなりこんなことを口にした。



「…は?だれコイツ…」



……えっ!



思いきり迷惑そうな顔、そして冷ややかな視線に、思わずたじろいでしまった。



「誰って、西村亜里沙ちゃんだよ。

今日から2ヶ月間うちで預かることになってる。

お前にも話しただろう?

同じ高校の同級生らしいじゃないか。仲良くしなさい」


「はぁっ?同じ高校!?」



…ドキッ。



「あ、どうもこんにちは!

私2組の西村です!あのっ…」


「知らねぇしこんな奴。

っつーかなんだよ2ヶ月間って!そんな長いなんて俺聞いてねぇぞ!

しかもタメとか初耳だし!

ふざけんな!俺は認めない!!」


< 26 / 388 >

この作品をシェア

pagetop