プロポーズは朝陽を浴びて
 唇が重なって、濃厚なキスが続く。舌が吸われ、甘い陶酔に体が目覚めていく。
 それでも、まだ理性は捨てきれなかったすみれは抵抗した。

「ダメ……っ」

 壁に押し付けられたままの烈の手から逃れようと、腕を動かす。すると烈は、もがくすみれの細い両手首を片手で簡単に掴み、彼女の頭上に押さえ付けた。
 手を上げた状態で壁に押さえつけられた背中は反り、自然と胸を突き出すような格好になり、恥ずかしさが込み上げる。

「烈く、ん……」

 何度も交わされたキスに息を喘がせ、困ったように非難を込めた潤んだ瞳が烈を見上げる。
 そんな瞳で見つめてくるすみれはとてつもなく色っぽかった。烈のなかに愛しさと欲望が突き上げる。
 再びすみれの口を貪るようなキスを重ね、彼女の手首を掴んでいない自由なほうの手は、頬、首筋、鎖骨、なめらかな体のラインにそって、焦らしながらゆっくりと撫でていく。

「烈……」

 僕だけしか知らない、すみれの艶っぽい声。吐息と共に囁かれる名前。
 それだけで、喜びを感じる。
 烈の手は探索を続け、ブラをしたタンクトップの上から胸を撫で、引き締まったウエストを滑り降りていく。その手はショートパンツにたどり着くと、躊躇うことなくするりとなかへ、目的の場所へと向かった。

「烈くんってば……もう、本当に、ああっ!」
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