恋ウタ ~永遠のメロディー~
「うん。じゃあ、次の質問にいこうか。次は…837番。837番の子!」

だけど、誰も立たない。誰だろう。ふと、手に持っていたチケットを見た。

「嘘…837番、私だ…どうしよう。」

「837番の子いないの?」

黙ってたら大丈夫だよね。でも、急に隣の子が私の手をつかんで挙げた。

「あなた、声に出てたわよ。恥ずかしかったんでしょ?」

違います!ちょっと人に言えないことがあって!!

「そこの子!それでは質問をどうぞ。」

そのときステージ上にあったスクリーンに私がアップで映った。やばい。やばすぎる。幸いにもまだ、誰も気づいてないみたい…ただ、奏多くんを除いて。

「…朱音ちゃん?どうして…」

小声で言ってるつもりでしょうが、マイク通して聞こえてます。

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