キミの一番大切な人
私が彼の顔を見ていると奏多と言う人を呼んでいる男の人の声が聞こえた



「じゃあ俺友達に呼ばれてるから行くな



とにかくサンキュー」



そう言って奏多と言う男の人は去っていった



…突然だったな


あんなにかっこいい人が目の前に現れて



またいつか会う日が会ったら次はゆっくり話せるといいな…



なんだか、彼には打ち解けられる気がした




ただの直感だけどね




私はゴミ箱にゴミ捨ててすぐに咲の元に戻った



「おかえり!


遅かったね!なんかあった?」


「ううん!


大丈夫!お金落としてた男の人がいて、その人にお金渡してたの」



「そっか!



じゃあそろそろ去年見つけた絶景スポットに行こうよ!」



「うん!」



そう


去年私たちは絶景スポットを見つけた



………



「「ついた!」」



二人の声が見事に重なりついた場所は、人口で作られた芝生。


祭りの場所からは少し距離がある



いつもは芝生の上に屋根がついてあるんだけど、花火大会の日だけなぜか屋根が開いていて



花火大会の日以外は屋根があるから芝生も綺麗で、私たちは去年ここに寝転んで花火を見ていた
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