キミの一番大切な人
看板を置いて、私は走って教室に戻る



「あれ…?」



教室を見渡しても中山くんの姿は見当たらない




「ねえ、中山くんどこいるかしってる?」



美希ちゃんにきいてみる




「あー、天井とか壁にぬるペンキ取りに行ってるからから、材料室にいると思うよー」


「ありがとう!」




私は材料室に向かって全力疾走する



材料室に着くと、中に中山くんがいて



他には誰もいなかった





ゆっくりと扉を開いて中に入る




「中山くん」


「松川?どうした?」



中山くんは黒いペンキを探しながら、私を見つめる



ドキドキ




目が会うだけで胸が高鳴ってしまう




頑張って誘わないと…
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