キミの一番大切な人
「後夜祭…」


途中で口が止まってしまう



「ん?」



中山くんは不思議そうに首を傾げる


「後夜祭の花火、私と一緒に見てみませんか…?」



中山くんはびっくりして目を見開く



お願いだから断らないで…



「うん、わかった」




「え?本当に?」





中山くんの言葉をきいて、嬉しくて涙が出そうになった




「うん



松川にはいつも助けてもらってばっかだから、俺も松川のお願いは断らねーよ」


私に笑顔を向ける彼はそう言った


…中山くん




その笑顔はずるいよ










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