本当のわたし
遅刻はしたもののなんとかその日を終えた。
なっちゃんと帰りたいけど、今日は自転車できたから無理。1人寂しく帰るのは嫌だけどしょうがない。

そういや、テストだな。明日にでもなるの事を勉強に誘おうかな。てか、なるって頭良いのかな?いや、A組にいるし、頭良いって事だよね?
でも、そんな事もないのか?周りのレベル的に。
待ってなんか、今のとてつもなく周りに失礼なこと言ってないか?でもまあ事実だし。しょうがない。しょうがない。

てかなんか、しょうがないって言い過ぎじゃない?さっきから。私、ついに思考も狂い出したの?えー。なんかやだ。

「三木さーん?おーい、三木さーん?美月ちゃん?」

「あ、優希くん。どうかしたの?」

「あ、やっと反応した。今度はそう返すのね。今度こそ突っ込んでくれるかと思ったのに。」

「だって、めんどくさい。ところでなんのご用件でお呼びで?」

「え、そういうスタンスでくる?おもしろいね。相変わらず。来週の金曜日…つまりはテストの最終日。なんか予定ある?」

おもしろいって言われた。なんか照れるなぁ〜。
できれば、可愛いって言われたいんだけど。

「特にないけど、なんかあるの?」

「テスト終わることだし、パーと遊ぼうと思ってさ!」

「いいね〜。さすが、なっちゃん。いいよーん。」

「よっしゃ!きまーり。んでさ、」

「おーーーーい!ゆうきーーーー!!」

でたよ。実は頭のいい残念なイケメンこと俊くん。
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