本当のわたし
「マジうるさ。なに?」

「えー冷たいなぁ〜もうまったく!あれ、三木さん!今日もクールビューティーだね!遅刻したけど」

最後、ものすごく余計なこと言わなかった?
え?気のせい?気のせいじゃないよね?
やり返していい?いいよね?

「実は頭のいい残念なイケメンこと俊くん。今日も元気だね。」

「え、2人とも揃ってなんでそんなに俺に冷たいの?泣いちゃうよ?てか、イケメン?三木さんにイケメンって言われた!嬉しい。今なら幸せで富士山登れちゃう。」

「「あ、はい。いってらっしゃい」」

「なんでそんなところまで揃っちゃうの。お2人さん!しかも、棒読みで!!!」

「マジうるさい。なにしに来たの?なんのご用件でお呼びで?」

それ、私がさっき言ったやつ。なっちゃんにとられたー。

「あ、そうだった!明日、一緒に勉強しようぜ!ザ・普通頭脳な優希くんにこの天才な僕がお勉強を教えてあげましょう」

「あ、結構です。間に合ってます。自分でやるので大丈夫です。」

「そう言って、いつも苦手な英語は赤点ギリギリな癖に〜。強がんなって!」

へーなっちゃん、英語苦手なんだ。
私は、パパが海外にいるから小さい頃に叩き込まれたせいで完璧だからあんまり勉強しなくても余裕。

「マジめんどくさい言い方すんなお前。腹立つ。ただ単に遠い家に帰るのがめんどくさいから俺の家に泊まる口実が欲しいだけだろ?」

「あ、バレた?いいじゃーん。やろうよー!」

あ、そっか。なっちゃんと幼馴染って事は、俊くんの家、G町だもんね。遠いよね、

「あーもう、わかったからもう騒ぐなって。」

「やったー!!」

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