お隣さんと内緒の恋話

「 上山先生って、なんで…」

私はしっかり確かめようと思った。


「 上山先生って言ったら、織原なんだろ?」

意味深な言い方して…


「 どういう意味?上山先生と私が何よ 」

「 実はさ、知ってんだ 俺。上山先生が織原とも関係あるって 」


関係って… ん? も、って言った?


「 私もって何?」

「 上山先生と付き合ってんなら、泣くぞ?俺の姉貴が本命らしいからな 」


はあ!? なにそれ…


私は葛西の言うことに驚き唖然と口を開けてしまった。


葛西くん、勘違いがダブルなんですけど…

これじゃ 私が二股かけられてて 最後は泣くぞって言われてるわけじゃん。

は… おかしすぎる。


「 あのさ、葛西くん 聞いてくれる?」

「 俺は親切で言ってるからな、上山先生とはやめろ 」


だーかーらぁ!!

こいつも玲音みたいな奴ねっ



「 ちゃんと耳の穴に私の声聞こえてる?聞いて?って言ったでしょ、聞きなさいよねっ」


私はテーブルをバンッと叩いて言った。


「 な、なんだよっ 」

「 勘違いよ。丸っきり、キレイさっぱり葛西くんが思うことの反対だから!私は上山先生と付き合ってもないし、ちなみに お姉さんの彩香さんも上山先生と付き合ってないから!
そ、れ、に、私 彼氏いるから!」


どーよ!言ったよ、はっきりと!


「 …って言われてもなぁ 俺 見たし、織原が上山先生といるとこ。イチャついてただろ 」

「 イ、イチャ… 」


イチャついてたのは葵とだけど、やっぱ見られてたんだ!

しかも誤解してるしー!
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