お隣さんと内緒の恋話

私の目の前に、柚奈と加純がいる。



元彼女、現彼女…

緊張が気持ち悪く感じるくらいだった。



「 話って 何?私 出かけるんだけど 」


柚奈の口調にはトゲを感じる。


「 話さないとダメですよね… 私の彼氏のことなんで 」


うわぁ 言うねぇ…


柚奈と加純を交互に見る私は この場では話すのも落ち着かないと思い提案する。


「 あ、あのさ!寒いし、どっか行って話さない?」


うんって言って!


「 …わかりました 」

「 椿も来なよ、すぐ出かけるんだけら 」


いやいや、話は簡単に終わんないって…

だって、絶対 揉めるでしょ。


とりあえず、柚奈宅の前から移動し、ファーストフードの店まで行く。

会話もなく、重い空気の中 3人が無言で歩く。


この空気の間にいるの、やだ…


店について一番奥の席へと行き座る。


「 なんか飲む?」


少しは和まないとね… っていうか、飲まないと。

ん? 返事ないけど…


柚奈と加純は互いを見ないで ツンとしている。



「 …私が勝手に買うけど、文句言わないでね!」


は~ 息苦しっ

もし、私にもライバルいたら…

こんな風になるのかなぁ

私は 暖かい紅茶を3つにレモンをつけてもらう。


「 すみません、バジルソルトのポテトも 」


何となく 摘まめるようにポテトも頼んだ。

そっと、二人の様子を覗き見ると 会話はしてなかった。


はあ~…


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